透明文字盤の使い方(一例)

利用方法

 ここで上げる使い方は一例です。指を動かせる患者さんであれば直接透明文字盤に書かれている文字を刺してもらうと良いでしょう。

 患者さんと操作をする方とは、文字盤を挟んで自然に見つめあえるように位置を決めます。
 このとき、車いすに座っている方ですと目線の高さに合わせてみましょう。
 患者さんの疲労度も軽減されますし、操作する方も文字を見つけやすくなります。 ベッドで横になっている方とのコミュニケーションは、顔の正面に透明文字盤を持って行くと目的の文字を見つけやすくすることができるでしょう。

はじめの準備

 患者さんの目から20~30cmくらい離し (視力、眼球運動の範囲を考えて)文字側を患者さんに向けます。
(操作をする人は鏡文字となります)
老眼の方には、もう少し離した方がいいかもしれません。

患者さんとのやりとり

患者さん
伝えたい文字を見てもらいます。言いたい言葉の文字を見ます。
操作者
患者の視線と自分の視線が一直線になるように文字板を動かします。
(動かしていき目線が合った所が、患者さんの選んだ文字になります)
操作者
目線が合った位置で文字を読み上げてみます。
患者さん
当たっていると目を閉じる、うなずくなどの合図をしてもらいます。
(合図は症状により異なりますので、患者さんにあったものを事前に決めておきましょう。)

 もし、患者さんの選んだ文字では無かった場合、その文字を見続けてもらいましょう。
(目線が微妙にずれている場合などは文字が見つけづらいので、事前に患者さんの癖をつかんでおくのがポイントです。)

注 意 点

 最初は聞き手も患者も慣れていないため、間違えたり、目の動きが曖昧で読みとりにくかったりしますが諦めずに練習しましょう。すぐに慣れて、早く読みとれるようになります。

  •  患者は目の動きだけで文字を見ること。顔を動かすと視線の方向がわかりにくくなります。
  •  いきなり使い始めずに、練習をして、目の動き、文字盤の動かし方に少しずつ慣れていきましょう。
  •  文字盤は、慣れるまでは、速く動かし過ぎないように気をつけましょう。
     目の動きを追いながら、前に読み上げた文字を覚えているのは大変です。
  •  最初はメモを取りながら、文字を読み取って行くといいでしょう。
  •  読みとる側は途中で単語がわかったと思っても「○○のことですね」というような先読みはしないようにしましょう。
       合っていればそれほど問題はありませんが、間違った先読みは混乱を招きますし、患者の思考の
       流れをじゃますることが多いので、かえって読みとりの効率が落ちます。
       単語が予測できた場合は、次の文字を速やかにお互いの視線の中心に持ってくることに利用すると
       いいでしょう。
  •  「文字盤を患者さんに近づけるのがコツです」とある患者さんから教えてもらいました。
       読みとる側が初心者の場合は、10cm~15cmくらいまで文字盤を近づけると視線の差がはっきりして
       読みとり易いようです。

練習してみましょう

 お互いにわかっている単語を使って、目の動き、文字盤の動かし方に慣れましょう。聞き手が言葉を決めて、患者にその言葉の文字を目で追ってもらいましょう。

(例)

「こんにちは」「ありがとう」etc.

1.予測しやすい言葉を使って練習してみましょう。

聞き手が単語をを指定しましょう。

(例)

聞き手
「食べ物の名前を言ってみて」
患者さん
「り・ん・ご」

2.慣れてきたら、患者さんの決めた言葉を読み取る。

短い単語 ⇒ 長い単語 ⇒ 短い文 ⇒ 長い文
の順に練習してみましょう。

(例)

短文
あさ、よる、ひる
長文
あしがいたいよ、せなかがかゆいよ、あたまがいたいよ